【~栃木県指定有形民俗文化財「とちぎの山車」万町三丁目の山車 上段幕修理完了~】のお知らせ

栃木県指定有形民俗文化財「とちぎの山車」についてお知らせです。
栃木市にある「とちぎの山車」は、江戸型と呼ばれる2層の囃子台とその上の人形を載せる台座で構成されます。全部で6台あり、隔年で栃木市で開催される「とちぎ秋まつり」の山車巡行は多くの人が知るところだと思います。
このうち、万町三丁目の山車を装飾する上段幕のIつ「玄武」は、経年劣化による刺繍のほつれ·切れが著しく、この先の使用に影響を及ぼすため、県の文化財未来継承事業費補助金等の活用と多くの方からのご寄付により、約I0か月かけて修理を行い、3月に無事完了しました。

万町三丁目の山車は明治 26(1893)年に同自治会が人形師三代目原舟月(はら しゅうげつ)に依頼し制作され、この時、張飛翼徳(ちょうひよくとく)の人形と共に、幕·彫刻も制作されたと考えられます。上段幕は白地羅紗に、青龍(せいりゅう)·朱雀(すざく)·白虎(びゃっこ)·玄武(げんぶ)の四神(ししん)が高度な刺繍の技術で表現されています。
制作から約130年経っており、修理も専門の業者でなければ困難な状態でした。無事修理が完了し、今年開催されるとちぎ秋まつりで華やかな山車巡行をお目にかけることができます。
まずは、とちぎ山車会館の6月からの展示でみなさんに見ていただきます。
展示中の山車の回転速度をゆっくりするなど、通常より「玄武」をじっくり見ていただけるようにすることを検討していますので、ぜひ来館していただければと思います。

とちぎの山車(万町三丁目の山車)上段幕玄武
●丈約140cm、幅約149cm
●基布は白羅紗地で下部に熊耳があり、裏地は生成(きなり)綿地付の仕立てで、左右上部端に江戸打ち紐が付く
●玄武·岩目が切付け刺繍で、文字·亀尻の美濃·波は直刺繍
●爪·牙·波玉は銅製で銀メッキ

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